backstage

フレームレートと臨場感

少し前になりますが、スマホとジンバルを持って公園でポピーを撮影してきました。
朱色とオレンジの間のような鮮やかに揺れる可愛い花です。

その日は快晴で日差しが強く、強風に黄砂も混じるコンディション。
映像は白っぽくなりやすく、光の反射やかすみがどうしても出てしまう状況でした。

思った以上にうまくいかないことも多くて、手ブレやピント、設定ミスもたくさん。
コーヒーごと紙コップが飛んで服にかかったり、砂が目に入って大笑いしたり…。
撮影中のハプニングも、今となってはいい思い出です。

撮影した素材は、本来フレームレートを揃えるのがセオリーですが、
全て揃えてみたら映像が滑らかすぎて、逆に面白みがなくなってしまいました。
風の強さや光の自然な雰囲気をそのまま残したくて、今回はあえて少し不揃いなフレームレートのまま編集しています。
映像からその場の臨場感を感じてもらえたら嬉しいです。

自ら撮影することでカット割や絵コンテの重要さを改めて感じて、
「こういうシーンが欲しいな」と考える引き出しが少し増えた気がします。
また、実際に撮影してみて、撮影時間の大切さ。ロケハンの意味。
太陽の位置によって顔にどんな影ができるのか、体感できました。

撮影の奥深さと、映像表現の面白さを改めて実感した一日でした。
これからも自分で上手に撮れる撮影スタイルを模索しながら、編集でより幅広い表現に挑戦していきたいと思います。